自己資金740万円で3700万円の新築マンションを買いました。ローンの負担は毎月15万円強で、年間にすると173万円。年収500万円のBさんにとっては年収負担率が約35%でした。
当時、この程度の年収負担率で購入するのは当たり前のことで、Bさん自身もまったく不安を感じませんでした。30歳直前で、これからも年収はどんどん上がっていくという見込みもありました。
それまでの慣習からすれば、5年以内には課長に昇進し、年収は飛躍的にアップするはずだったのです。ところが、昇進どころか、年間の賃金上昇率は2%程度にとどまり、リストラが続いている現状では、当分昇進も見込めそうにありません。

5年で年収は何とか550万円ほどになりましたが、それでもまだ年収負担率は32%です。貯蓄を増やすどころか、このままでは子どもの教育費が増えていき、むしろ年間の貯蓄額を少なくせざるを得ないような状態に追い込まれています。
何とか生活のリストラを実現しないと、将来の教育費のさらなる増大に備えることはできそうもありません。

グレードアップして負担は減少そこで、現在の安い新築マンションに買い換えることにしました。安いといっても、広さはそれまでの家と同じ72平方メートルで、駅までの距離は10分から5分に短縮されました。しかも、建物の外観、構造などは格段に向上し、管理も充実しています。
それでいて、価格は5年前に買った住まいが3700万円だったのに対して、現在は3200万円に下がっています。その結果、抵当権抹消ローンまで含めて。買い換え後の毎月の負担は約14万円、年間にすると約163万円に減少しました。現在の年収550万円に対して、年収負担率は30%を切るレベルにまで落とすことができました。

これなら、年間の貯蓄を減らすことなく、将来に備えることもできそうです。Bさんは、買い換え後の生活についてこんなふうに語っています。「今回の買い換えでほぼ貯蓄は使い果してしまいました。でも、返済額が減った分だけ早く貯蓄を増やすことができそうです。
貯蓄しながら、子どもの進学などでまとまったお金が必要になるまでは抵当権抹消ローンの繰り上げ返済を進めて、できるだけ身軽になりたいと思っています。そうすれば、その後の貯蓄の増え方にも拍車がかかるのではないかと期待しているんですよ」ほぼ同程度の物件への買い換えであっても、価格と金利の低下をうまく利用すればローンの返済負担は大幅に軽減できます。